台湾で妊娠すると、いろいろなことをご法度として注意されます。
その一部は昔からの習慣だったり、迷信だったり。

例をあげると、以下のようになります。

１．妊娠満3ヶ月以内は、他人に妊娠していることを言わない。
（安定していない頃に伝えるともし流産したときに気を使うというのもありますが、流産しやすいという人もいます。）

２．妊娠中は、コーヒーや紅茶を飲まない。
（カフェインの影響という意味ではなく、子供の肌が黒くなると信じられているため。逆に、牛乳や豆乳はたくさん飲みなさいといわれます。）

３．自宅で、壁にくぎを打ったり、普段動かさないものを動かしてはいけない。
（「壁にくぎ」は子供になんらかの形で障害が出ると信じられているため。先天性のあざや傷も含みます。ベッドなどの大きな家具も動かしてはいけないとされているのも、「胎気」に触れるためと信じられています。）

４．妊婦はハサミやナイフを使ってはいけない。
（今は働いている妊婦も多いので、これはさほど守られていませんが、理由は３．と同じです。）

５．妊婦は針と糸を使ってはいけない。
（これも、３、４と同様の理由。また、縫い物をすると、難産になると信じられています。）

６．妊婦の持ち物（特に衣類）にハサミを入れたり、縫い付けたりしてはいけない。
（理由は５と同じ。）

などなど。

重いものを持たない、過激な運動はしない、刺激物は避ける、などは一般的にお医者さんから言われることですが、これらは家族や周りの人から言われるご法度の数々。

どれも妊婦と胎児のことを思って言われているご法度ですが、なかなか理解に苦しむところもあります。
とりあえず言うことをおとなしく聞いて、無理せず楽しい妊婦生活を送るのが懸命といえるでしょうね。